8月29日は第47回栃木県合唱コンクールでした。
春から皆で一生懸命に練習を重ねてきた成果をこの日の本番で発表します。
我々が発表する曲は2曲、課題曲であるヴィクトリアの「Ne timeas,Maria」と、自由曲ブラームスの「Schaffe in mir Gott~」、どちらもキリスト教を題材にした宗教曲です。
思えば春先に初めてブラームスのこの曲の楽譜を見たとき、私にはこれは絶対に無理、専門的に音楽をやってきた人しかこりゃ無理だわ!とお手上げ状態になったものでした。
入団一年に満たずに「退団願い」を書く時が来たかと半ば放心状態で私の練習は始まりました。
しかし音楽は不思議なものです、あれほど天を仰ぐような高さに見えた難曲が練習するにつれその曲の素晴らしさに気付き、そして好きになると、音楽のほうから勝手にこちらの体に沁み込んで来るような気配に変わりました。
そんな経験をさせてくれた合唱団あきに感謝しつつ臨んだ今回のコンクール本番でした。
36人編成で臨んだ特にブラームスは圧巻だったと思います。
審査の結果は銀賞で関東大会を逃しましたが、「あき」のブラームスの素晴らしさは充分に示せたと思います。最後の「erhalte」を全パートがフォルテで一斉に謳い上げ、その響きがホール内を圧倒的に満たし、そして向こうの壁から帰ってきた反響を自分たちの体一杯に受け止め、充分なタメをもって最後の一音「mich」を力強くしかし深く厳かに歌いエンディングを迎える、あとに残るのは正に静寂。聞いていた観客の皆さんはさぞ羨ましかったことと思います。
私自身においても最後まで歌いきったことは、しかもこの曲の素晴らしさを充分に感じながらそれができたことは、今後合唱を続ける上において本当に大きな自信になりました。
さあしかし、いつまでも感動に浸っている合唱団あきではありません。
本番のあとは当然、楽しく宴会です。
それぞれに頑張った練習の記憶と、本番の緊張感とそこからの開放感と、その上での達成感がありますから、集う若若男女(「ワカワカナンニョ」と読みます!楽しく合唱やっていると自然こうなります。)は話題が尽きません。
「このままずっとこの楽しいひと時が続けばいいなあ!」
「あ~、明日は月曜で仕事だあ~!(泣)」
終わり
<コンクール打ち上げの写真です>